「マンションで、一部住民が『自治会』をいつの間にか結成。脱退を申し入れたところ...」(大阪府・60代男性)
2017.01.30 17:00
「自治会」のリーダーが退去する問題に
そもそも、会則などもなく、一部の住人の自発的意思で始まった自治会。
清掃を通じて、良好な環境整備と、住民相互の円滑な人間関係を保持する――その意図は理解できるが、会費の性格が清掃不参加へのペナルティーの意味合いが強く、その強制力の根拠にも問題があった。
脱退問題をきっかけに一時不穏な空気が漂ったマンションは、不動産仲介業者の仲裁もあって、やがて平穏な雰囲気に戻ったものの、この件の主導的役割を果たしていた住人と、その同調者2名は、入居契約を解約して退去することに。誠にもって後味悪き事態となった。
本人たちは、良いことをしていた、という自負があったようだが、それなら他人を巻き込まず、自分たちだけで執り行えば何も問題はなかったのだろう。
「自治会」と銘打っての会費徴収は、行き過ぎた行為と判断されたのである。