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60年以上変わらぬ味と美しさ! 島根県出雲市の「バラパン」

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2017.01.12 12:30
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■バラパン誕生の経緯

美しい島根名物のバラパン。どのようにして誕生したのでしょう。

森山さん「創業した頃にうちで働いていた男性の職人が、変わったパンを作りたいと日頃から考えていたようです。1950年頃はパンと言えば、あんパン・クリームパン・ジャムパンぐらいで、変わり映えのない時代でした。そんな時、通勤途中に偶然バラの花を見かけて、パンにしてみたいと思い付いたそうです。実は、彼は大の花好きだったんです。それから開発を始め、花びらの表現に苦戦しながら、試行錯誤の末に今の製法にたどり着いたと聞いています」

バラの花という"乙女なパン"は、なんと男性が生みの親だったのです。発売後、かわいらしい姿と味が好評で、少しずつ出雲の人々に広まっていったようです。

森山さん「当時は大型スーパーなどもありませんから、小さな商店に置いてもらったり、行商の方に売り歩いてもらったりして少しずつ広まりました。今では、出雲市内のほとんどの高校の購買に置いてありますし、スーパーでも売り切れて追加注文が来るほどの人気商品です」

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少しずつ地域の人々に親しまれるようになったバラパンは、今では地域の集会のおやつになったり、法事の引き出物として注文する人がいたりと、出雲の人々の日常にしっかり根づいている様子。さらに、地元の有志の人々で"日本バラパン友の会"が結成され、なんぽうパンから仕入れたバラパンの生地を使ってオリジナルバラパンを作ったり、バラパンの歌を作ったりと熱狂的なファンもいるようです。

森山さん「これだけ長く、多くの人に愛されているのはすごくありがたいことです。この先も愛されるバラパンであるために、100年たっても同じ味を守り続けたいですね。今の味は発売当初からずっと受け継がれてきたものです。だからこそ、たくさんの人に懐かしいと言われ、愛されているんだと思います。いつまでも変わらないパンでありたいです」

60年以上もの間、人々に愛される見た目と味を守り続けてきたバラパン。100年先も愛されているのは、今と変わらぬ味と美しさを守り抜いたバラパンなのでしょう。バラパンは出雲市内のスーパーや空港で気軽に購入できますが、工場で直接購入することもできます。せっかくなら、作りたてのバラパンを味わってみてはいかがでしょうか。

店舗情報 ● なんぽうパン

住所:島根県出雲市知井宮町1274-6

電話:0853-21-0062

営業時間:7:30~18:30(土曜休)

※記事中の情報・価格は取材当時のものです。

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