豊洲新市場の「最速」グルメレポートを書きたい!【第3回・青果棟】
青果棟を右手に見ながら、新豊洲駅方向に進むK副編集長とS記者。ゆりかもめの線路を挟んで北側に、いくつか建物が見える。ちょっと行ってみよう。
かつては「ガスの科学館」があったけど
東京ガスの豊洲スマートエネルギーセンター。この一帯に熱や電力を供給する施設だ。「10年位前まで、このあたりに東京ガスの『ガスの科学館』があったんだよ。小学生の時、社会科見学に来たなぁ」と懐かしむK副編集長だが、S記者は奥の建物に興味津々だ。
こちらは、TBSが手がける劇場「IHI ステージアラウンド東京」。ステージを360度全面に配置し、その中心にある観客席がグルリと回るのが特徴だ。「ここでライブしたいなー」とは、バンドマンのS記者。ただ、ここはどちらかというと、演劇用の施設みたいだ。
劇場の東側には、「My Village」なる建物があったが、外見からは何屋さんかよくわからない。ふたりで首をかしげる。
「なんだろう、ここ。日本語にすると、『おらが村』だよね?」
あとで調べてみると、ここは2015年11月にオープンした、子ども向けフィットネスクラブが経営する「国際村」なのだそうだ。その隣には、ランニング専用のスタジアム「新豊洲Brillia ランニングスタジアム」(16年12月10日オープン)もあった。
線路をくぐり、青果棟側に戻ると、1軒のガソリンスタンドがあった。11月15日にオープンしたばかり。かたわらの看板も設置されたばかりだった。
ちょっと東へ進むと、頭上に「分断された橋」が見えた。ここは首都高速10号晴海線(17年開通予定)の工事現場だ。
青果棟を横から見ようと、南下していると、T編集長チームから電話がかかってきた。
T「Kくん、どう? 魚は買えそう?」
K「いやー、魚どころか、何もないですね。そちらは?」
T「えっへっへっへ。ニョロモをゲットしたよ。Mさんが。魚だよ魚!」
K「ニョロモっておたまじゃくしですよね。魚じゃないですよ」
K副編集長はマジレスを返し、電話を切ったのであった。
今の豊洲新市場でしかなかなか見られない、あるものを次回はご紹介。「都会の廃墟」感を味わえる第4回は26日公開。