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ネコの楽園・田代島は、いかにして「聖地」となったのか

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2016.11.20 07:05
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[OH!バンデス-宮城テレビ]2016年11月11日に放送された宮城解体新書のコーナーでは、猫ファンの聖地として有名な石巻市の田代島について放送されました。

田代島のネコ(wellflat .さん撮影、flickrより)
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田代島は、周囲11.5キロの小さな離島で、水産で栄えました。人口82人(15年3月時点)に対して、160匹も猫がいるこの島。どうして猫が多いのでしょうか。

きっかけはネズミ被害

地元で昔からある阿部ツ商店の店主の方の話によると、昔、田代島で作られていた稲や麦、繭など大事な穀物をネズミから守るために、各家庭が猫を飼うようになったのがきっかけだそうです。水産業の方も、海上での作業と安全を祈り猫を大事にするようになり、猫の動作から天候や漁を予想する風習も生まれました。

また田代島では昔、漁師達が可愛がっていた猫が死んでしまい、その猫たちを丁重に葬ったところ大漁が続き、海難事故もなくなったということで、葬られた猫を猫神様として神社に奉るようになりました。

漁師民宿「はま屋」ご主人のブログで、2006年に「たれ耳ジャック」という猫を紹介したところブログを通じて全国的に知られるようになり、多くのメディアが島を紹介し、観光客が増えました。はま屋のご主人は、「田代島の離島航路は島民だけではまかないきれないので、維持するためには観光客に来てもらうことが大切」と話していました。

猫が営業マンとなり多くの観光客を呼ぶことに成功した田代島。今後も猫と人間が共存する、猫ファンの聖地として多くの観光客で賑わい続けて欲しいものです。(ライター:長沢あきこ)

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