鯖寿司が一変!? 養殖の「新小浜鯖」お目見え
2016.11.19 07:11
[ちちんぷいぷい‐毎日放送]2016年11月7日放送の「石田ジャーナル」のコーナーで、福井県小浜市で養殖され始めた新小浜鯖が紹介されていました。
京都人にとって特別な食べ物である鯖寿司。葵祭、祇園祭、時代祭にはハレの日のごちそうとして昔から食され、今でも京都市内には鯖寿司の名店が多くあります。
そんな鯖寿司に欠かせないのが、「鯖街道」を通って福井県小浜市から運ばれてきた鯖。塩でしめられた鯖は、一日がかりで到着したころにはちょうどよい塩加減に。海のない京都の人々は「若狭もの」として重宝してきました。
刺身でも食べられる
福井県はかつて鯖の一大産地でした。しかし1974年に1万2607トンあった漁獲量は、2014年では31トンまで減少してしまいます。そこで小浜市は今年から養殖をスタート。地元業者が試行錯誤で育て上げ、この秋に小浜市のイベントで披露されました。
養殖された新小浜鯖は寄生虫のアニサキスがほとんど付かないため、刺身でも食べられるといいます。また小浜市長は鯖街道を通って関西方面への出荷を増やしたいと展望を語りました。
近いうちに京都の鯖寿司の鯖が「新小浜鯖」になる日が来るかもしれませんね。(ライター:青空繭子)