市民も知らない?どうして「仙台七夕まつり」が8月開催なのか
2016.07.17 07:04
新暦と旧暦のあいだの「中遅れ」
ではなぜ、仙台七夕は8月6日からと決まっているのでしょうか。仙台の歴史に詳しい、フリーペーパー「風の時」編集部・佐藤正実さんに真相を聞くと「元々、仙台七夕は江戸時代から旧暦で行われていた」のだといいます。
やがて明治新政府が樹立し全国的に"新暦"が使われるようになりましたが、仙台の七夕は「お盆と、稲刈りでの豊作」の両方を祈るという意味を持っていたので、新暦ではタイミングが合いません。
そこで仙台七夕は、新暦と旧暦の間の「中歴(月遅れ)」における8月7日を採用しました。そして昭和3年(1928年)からは毎年、8月6・7・8日の3日間で開催されるようになったのです。
伊達政宗公が広めた仙台七夕は、飾りを作るための縫う・描くという作業が子供達への家庭内での教育につながるとして伝えられてきたのだそう。歴史とともに、家庭から商店街、そしてイベントとして発展を遂げてきたのです。彩り豊かな七夕飾りは、日本の良き文化の象徴として目を楽しませてくれそうですね。(ライター:M.)