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島の魅力をギュッと凝縮! 香川県小豆島の「オリーブ生そうめん」

at home VOX

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2016.07.13 17:21
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■自社農園のオリーブをぜいたくに使用!

なかぶ庵は小豆島そうめんを製造する中武商店の直営施設。乾燥中のそうめんがくっつかないように箸で離す“箸分け”体験や食事、買い物を楽しめます。

なかぶ庵は工場に隣接。体験施設と食事スペース、買い物コーナーが一体となっています。
なかぶ庵は工場に隣接。体験施設と食事スペース、買い物コーナーが一体となっています。
食事スペース。元々そうめんの乾燥室だった建物を改装したそうです。
食事スペース。元々そうめんの乾燥室だった建物を改装したそうです。

案内してくれたのは、二代目の中武義景さん。昼どきになると島に来たビジネスマンやファミリーが訪れる食事スペースでは、スタンダードな白色の生そうめんかオリーブ生そうめんをいただくことができます。生そうめんとは、伝統的な乾麺のそうめんに対して生麺のそうめんのこと。できたてのオリーブ生そうめんを、早速いただいてみましょう!

オリーブ生そうめん。麺はおみやげに購入することもできます。
オリーブ生そうめん。麺はおみやげに購入することもできます。

オリーブの実と同じ緑色の麺が、華やかさを醸し出す一品! 氷が添えられており、とても涼しげです。

中武さん小豆島の自社農園で収穫したオリーブをふんだんに使った生そうめんです。麺には100%のオリーブ果汁が練りこんであり、さらに表面にエクストラバージンオリーブオイルを塗って作ります」

そうめんにエクストラバージンオリーブオイルを塗るとは意外な製法! でもこれは、昔から続く製造工程を応用したものなんです。一般的なそうめんは麺生地を熟成し、紐のように細く伸ばす作業を繰り返して作っていきます。その工程で“油返し”という麺の表面に食用油を塗る作業があるのですが、オリーブ生そうめんはそこで油の代わりにエクストラバージンオリーブオイルを塗布しているのです。

中武さん「油は麺を乾かすときに保湿の役目を果たしてくれます。あまり急激に乾くと、ひびが入ることもありますからね。ゆっくり乾くことで荒れずに、つるつるに仕上がるんです

ちなみにエクストラバージンオリーブオイルは、最高等級のオリーブオイルのこと。オリーブの実を絞って得られたオイルのなかでも酸度が低く、特に品質が高いと認められたもので、豊かな香りを誇ります。何ともぜいたくですね!

普通のそうめんに比べて、重みを感じるぷりぷりの麺です!
普通のそうめんに比べて、重みを感じるぷりぷりの麺です!

そんなそうめんに合わせる薬味は万能ねぎしょうがかつおだしのめんつゆで、シンプルにいただきます。キュッと氷で締められた麺を一口すすれば、これが普通のそうめんでないことは明らか。その細さとは裏腹にうどんのようなモチモチした弾力があって、においも何だか香ばしい!

中武さん生そうめんならではの味わいです。みなさんが夏に食べる乾麺のそうめんは、一般的に冬に製造されています。できてから食べるまで半年くらい間があるので、水分はさらに抜けて、香りや風味が薄れた淡白な味わいになるんですね」

それはそれで、あっさりしたものを食べたいという夏のニーズに合っていると言う中武さん。一方で、生そうめんは生麺ならではの良さがあります。

中武さん「作りたてで生だから、みずみずしくモッチリとして、小麦の香りも残っているんです。それにオリーブの果汁を練りこんだことで、風味も少し変わっていると思いますよ」

豊かな食感とさわやかな味わいが同居しているのは、オリーブ生そうめんならでは。夏らしいさわやかな一品でした!

■小豆島のそうめん作り
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