沖縄人が雪を見るためだけに冬の秋田へ旅行...「野宿するつもりだった」
世の中には知らないほうが幸せなことはかなり多い。北国の雪もまた、そんな知る必要のない世界の秘密である。コミュニティーアプリ「アンサー」にスポットを立ち上げたのは、そんな北国の悩みの種である雪を見るためだけに、沖縄から秋田へ２泊の旅をしに来た強者の男性である。
彼は飛行機で秋田に到着してからというものの、雪に興奮しきりである。雪を一度も見たことがなく、雪の形から雪を踏む音、雪の中の林など様々なものに感動したようだ。手の感触が消えたり、北国の冬の寒さを実感して、その厳しさも味わったようである。旅を終えて彼は雪国に、そして雪にどのような感想を持ったのだろうか。
「雪が見たくて秋田に飛んだ。」
このスポットの主は沖縄県出身の男性。雪を見るために秋田にやってきたらしい。雪国出身の筆者からすれば、ただの変人である。本当に雪を見たことがないらしく、彼の雪に対する反応は見ていてほほえましいほど。「雪を触ると手が凍るのか？」ゲームの氷魔法じゃないんだから。「雪って凄いな！ 冷凍庫の霜やんw みんな冷凍庫の中で暮らしてるの？」そうやで。「冷凍庫の中を歩く！ なんなんだこれは！ 雪ってなんなの？ 細かいビーズみたいだな！ 枕とかクッションに入ってるやつ！」その表現は初めて聞いた。「雪をつかんでも溶けない！ なんで？ なんでや！」氷みたいに溶けるのを想像していたのだろうか。「雪すげえ！ 歩くたびに音がするんだぜ！？」など、感動してばかりだ。
極めつけは「2泊の予定だが野宿するつもりだった。」というコメント。本人に失礼なことを承知の上で言わせてもらえば「お前、馬鹿か！？」である。雪国で外で夜を越えるなんて自殺行為でしかない。知らないということは恐ろしい...。
「帰れるのか俺......」
雪国の洗礼を受けた主であるが、１日目はカラオケボックスで難をしのいだようだ。さすがの彼も「おれにとって雪は厳しいわ......。雪国に住める人を尊敬するわ......。」と懲りたらしい。と思いきや、彼の雪に対する探求心は収まらないようで、２日目はさらに雪の多い仁別に向かうという。雪だらけの景色は寂しいといいながらも「なんかポスターとかネットで見た雪景色があるな。感動なんだがw」と楽しんでいる。彼は雪の魅力に取りつかれ「なんで沖縄に雪が降らないんだよ！ 一年に三回くらい降れば最高なのに！」と発言。本当に失礼ながら「一度遭難して雪の厳しさを味わえ！」と思ってしまった。
道に迷ってしまいそうになりながらも、スポットに寄せられるコメントに励まされ、途中で雪を食べるというタブー（？）を犯しつつ、彼は何とか市内に戻り、そして沖縄へと帰っていった。最後まで雪を愛し、雪国を楽しんでいった主よ、なんだかんだ言ったが筆者は正直、そう言ってくれる君が好きだったよ。また遊びに来てほしい。（ライター：ファエマ）