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福岡の暴追センター作成「組抜け支援アニメ」がシュール! チープな作画がなんとも...

松葉 純一

松葉 純一

2016.06.26 11:00
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『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター広報動画より)
『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター広報動画より)

「修羅の国」などと噂されている福岡県で、暴力団組員の社会復帰を支援するアニメーション動画(約40秒)が制作された。福岡県暴力追放運動推進センターが制作したものだ。同センターは、福岡県警と連繋し、暴力団からの離脱支援、離脱後の就職支援を行っている。

そのタイトルは、なんと『離脱』。EUからの離脱を国民投票で決めた英国とはまったく関係なく、暴力団からの「組抜け」を支援しようという狙いで付けられたタイトルである。

いったいどういう内容なのだろう?

「お前も堅気になれよ」

『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター広報動画より)
『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター広報動画より)

任侠の世界に憧れ暴力団に入った男2人を中心に、ストーリーは展開する。CGで作られていると思しきアニメの作画はきわめてシンプルで、どこかほのぼのとした雰囲気さえ漂わす。やがて自由も金もない現実に直面し、組織の命令で発砲事件を起こす。ハードな内容との落差が、なんともシュールだ。

『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター広報動画より)
『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター広報動画より)

服役した男は、もう1人に「堅気になれよ」と伝えるシーンがある。主人公の男の顔は別人のように気弱に変わっているところも鮮やかだ。単純明快だが、説得力のある動画である。

『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター広報動画より)
『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター広報動画より)

最後の場面では、「額に汗して働くのは楽ではないが、そこには本当の自由がある」というナレーションが流れ、暴追センターなど相談窓口の電話番号の表示画面につながっていく。

福岡県警といえば過去には、やはり暴力団をめぐる現実を伝える漫画を公開し、その独特の作画と、シリアスな内容の落差が話題となった。今回のアニメも、この世界観がまるでそのまま動画になったような、なんともいえない味のある作品だ。

ツイッターなどではそのツッコミどころあふれる内容に、思わず笑ってしまう人も多くいたようだが......。

さてあなたの感想はどうだろう。

この動画は、福岡県警ホームページYouTubeなどで公開している。

『離脱』(福岡県暴力追放運動推進センター)

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