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江戸切子でも、薩摩切子でもない...大阪独自のガラス細工

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2016.06.25 07:10
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[ちちんぷいぷい‐毎日放送]2016年6月14日放送の「ここはどこ?あなただれ?」のコーナーで、大阪府生野区にある「切子ガラス工芸研究所・たくみ工房」が紹介されていました。

切子は約180年の伝統がある、職人の手仕事で美しく彫刻されたカットグラスのことで、庶民に広まった江戸切子と大名・島津斉彬によって発展した薩摩切子が有名。しかし大阪にも商人の間で広まった天満切子があり、現在では1、2名の職人が途絶えさせないよう尽力しています。

こちらは「薩摩切子」(Norio NAKAYAMAさん撮影、flickrより)
薩摩切子 diamondcut

大量生産では生み出せない「たくみ」の技

その一人が職人歴55年「切り子ガラス工芸研究所・たくみ工房」の高橋太久美さん。明治初めに一度途絶えた薩摩切子の復元に関わった数少ない職人です。高橋さんは薩摩切子の伝統技法にモダンなデザインを取り入れ、江戸切子でも薩摩切子でもない、大阪ならでは「大阪たくみ切子」を作りだしました。

「切子は発展した土地の名前が付きブランド化したもの。大阪は切子が開花しなかった。私が大阪の切子を守り、後継者を養成していきたい」

その意思は彼の一番弟子、女性職人の安田さんにも受け継がれています。機械化された大量生産では生み出せない「大阪たくみ切子」の美しさ。伝統の技を絶やさぬ努力をする職人がいる一方、価値を見出し手に取る消費者が増えることを願います。(ライター:青空繭子)

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