サミット厳戒の東京駅、荷物を置ける場所はあるのか!? 周辺のコインロッカー、手荷物預かり所を探し回ったが...
「手荷物預かり所」は?
調査を始めて、まもなく1時間半。そろそろ足が痛くなってきた。コインロッカーはあきらめて、最後の切り札である「手荷物一時預かり所」へ向かおう。一番街には、佐川急便の宅配カウンターを兼ねた「TOKYO SERVICE CENTER」があるはずだ――。
なんてこった! 人の手で管理する「預かりサービス」もロッカー同様、27日まで中止しているという。写真を撮っていると、スーツケースを引きながらビジネスマンがやってきた。張り紙を見た彼は、一瞬立ち止まり、きた道を戻っていく。
「ここなら空いてると思ったのに......」
ビジネスマンの背中に、自らの心情を重ねつつ、次の預かり所へと急ぐ。
丸の内北口、ドームの中にある「JR東日本トラベルサービスセンター」でも、訪日外国人客向けの荷物一時預かりサービスを行っている。しかし、こちらもサミットを理由に、27日まで中止されていた。
最後にやってきたのは、駅直結の「大丸東京店」。この3階にはヤマト運輸の宅配カウンターを兼ねた預り所があるのだが、やはり27日まで中止だった。なお、同店では店内ゴミ箱の撤去や、地下1階の「冷蔵ロッカー」の使用中止も行われている。
東京駅を歩きまわって感じたのは、コインロッカーまわりの充実さだ。数十メートル間隔で設置され、それぞれの見分けは容易。リアルタイムで「空き状況」もわかる。一方で便利だとわかるほど、数日も使えないのは「痛手」に感じてしまう。
コインロッカーやゴミ箱については、早くも「東京五輪でも厳重な警戒が行われるのでは」と懸念されている。観光立国・日本の玄関口として、4年後までに何らかの対策を期待したい。