「舛添要一 朝までファミコン」はクソゲーじゃないし、プレイしても都知事のことはあまりわかりません
後半のストーリーは面白い
だが、取引先からの土地買収に成功した第3章以降は、ストーリー的にはぐっと面白くなる。
突如として開発予定地で巻き起こる環境保護運動、暗躍する社内スパイ。なんとかこれらを解決するも、今度はでっち上げの「スキャンダル」騒ぎ。失脚とエクアドル左遷の危機。ライバル企業からの甘い誘い。
これらを逆手にとって社長派の陰謀を暴くが、待ち受けていたのは、常務の裏切り。そして、社長派と悪徳政治家、ライバル企業が組んでの会社乗っ取り計画が明らかに――。
淡いラブロマンスもはさみつつ、主人公は着実にこうした問題を解決していく。そして乗っ取り計画の裏で動いていたインサイダー取引の証拠をつかみ、社長派を一掃、見事部長に昇進するのであった!
一難去ってまた一難、悪党の目論みをくじいたと思ったら、さらなる巨悪が――という展開は、少年漫画的でなかなか燃えるものがある。裏切り者である常務の行動(実は、会長の隠し子。ただし、明らかになるのはエピローグだけど)にも細かい伏線が張られていて、どんでん返しには「そう来たか!」とニヤリとできる。
主人公を献身的にサポートする、ちょっとミステリアスな女性派遣社員・道上孝子(実は舛添氏がココナッツ商事に送り込んだ部下)も結構かわいくて、おっさんだらけの展開でささくれ立った心が癒される。