「舛添要一 朝までファミコン」はクソゲーじゃないし、プレイしても都知事のことはあまりわかりません
昔のゲームというけど、「ドラクエV」と同年発売
「舛添要一 朝までファミコン」はクソゲーではない。
でもまあ、良作かというと、うーん......。
とにかく操作性が極悪だ。たとえば、ほかの登場人物から差し出された書類を読もうとすると、
(1)コマンド「見る」で書類を視認
(2)「取る」で書類を入手
(3)「調べる」で書類を読む
(4)書類に複数の内容があるときは、その都度「調べる」を起動して読み進める
(5)全部読み終えてはじめて、「話す」で書類について相手から話を聞ける
というめんどくささ。しかもこの組み合わせが毎回共通ではなく、たとえば「見る」が不要だったり、別に「使う」のコマンドを使う場合があったりと、その都度正解のコマンドを探す必要がある。
「昔のゲームだし......」
と思うかもしれないが、このゲームが出たのは1992年だ。ファミコン初期ならいざ知らず、同じ年には今も遊ばれている名作「ドラゴンクエストV」だって出ている。「スーパーマリオカート」や、「真・女神転生」も! もっとやりようあっただろう!――とツッコまざるを得ない。
ストーリーも、常務などのキャラがやたら細かく描写されているのに対し、敵陣営のトップであるはずの菅原社長や、悪徳政治家・山波兵衛なんかは、名前だけは繰り返し出て来るのに、終盤まで出番はほとんどない。
ホステスの洋子ちゃんや、丸の内銀行頭取の孫娘など、思わせぶりに登場してそれっきり、というキャラも多い。
総じて言うと、100点満点で「可」に少し足りない、50点くらいという感じか。