あなたは「元少年A」から逃げ切れるか!? 週刊文春を再現して「1キロ」追いかけっこしてみた
2016.02.18 17:00
記者と「元少年A」に迫る体力の限界
また、当初は余裕だった体の方も、半分を過ぎるあたりからは軋み声を上げ始めた。
少しでも立ち止まれば、途端に太ももは張り、膝はガクガク。意識してリズムを保っていた呼吸も、すっかりピッチが上がっている。おまけに後半は坂道だ。左胸の辺りがキリキリと痛い。
これはヤバい。ここで足でももつれれば、もうアウトだ。「元少年A」役が迫ってくる。
「ぜーっ、ぜーっ......!」
だが、聞こえてくる彼の呼吸も苦しい。振り返れば、明らかに辛そうな表情がそこにあった(聞けば、Kくんは二日酔い気味で体調が悪かったのだとか。ごめん)。
そうだ、街中での全力疾走できついのは、「元少年A」の側も同じだったはずである。最後の力を振り絞り、紀尾井町の坂を駆け下りる――。