立入規制が続く「箱根」が、外国人観光客の間で人気スポットに【現場2015】
2015.12.30 06:00
ロープウェーから見えた火山ガス
バス停から5分ほど、道なき道を歩き、ロープウェーの姥子駅へ。ゴンドラが動き出すと、遠くに火山ガスらしきものが見えた。警戒レベルは下がったとはいえ、まだ噴火はおさまらないようだ。
桃源台の駅には、ロープウェーを模した、スタッフたちの寄せ書きボードが置かれていた。「営業再開に向け頑張ります」、「いつでもお客さまを迎える準備は万全です」、そして「今年中に営業できますように」。切なる願いに、目がうるむ。
桃源台からは「箱根海賊船」こと箱根遊覧船で、元箱根港へむかった。駅直結の乗り場へいくと、中国人のツアー客が大挙として押し寄せた。日本人は寒さが苦手なのだろうか、甲板へいくと、彼らツアー客がほとんど。自撮り棒を使って、記念写真を撮っている。日本には海賊がいないはずなのに、船尾には日の丸がはためいていた。
「元箱根には、大涌谷の名物だった『黒たまご』のアンテナショップがある」との情報を仕入れていたが、すでにそれらしき店舗は閉店していた。あわてて調べ直すと、「スポーツ報知」ウェブ版が9月23日時点で、黒たまごの製造元による「現在はすべての営業活動をストップしています」とのコメントを伝えていた。