外国人参拝者「爆増」の伏見稲荷、トイレの洋式化やアプリ作りに奮闘中
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年12月16日放送で、「伏見稲荷大社で増える外国人観光客」について取り上げていました。
京都市の外国人観光客数は2014には過去最高の183万人に。その来訪した目的の1位は神社仏閣を見るため。ほかの地域でも神社を訪れる外国人観光客が増えているそうで、神社側としても日本の神道文化を知ってもらうチャンスです!
そんな中、京都の数ある神社の内、ここ数年で外国人観光客が急増して大変なことになっているのが「伏見稲荷大社」(京都市・伏見区)です。急増した理由は、世界最大の口コミ旅行サイト「トリップアドバイザー」で、"外国人に人気の日本の観光スポットランキング"2年連続1位に輝いたから。
ここ数年で急増した外国人参拝客への対応。なかなか追いつかないのが現状ですが、あの手この手で対応しています。
専用アプリやガイドマップで外国人参拝者への"おもてなし"を
このところ、平日でもお正月のような人手で賑わいを見せる「伏見稲荷大社」。外国人がお守りを何十個も買い求める、いわゆる"お守り爆買い"の光景も見られます。そこで急きょ、何のお守りがわからない外国人のために、値段表に英語の説明をつけました。開運は「Good luck」、商売繁盛は「Business」といった具合です。
また、少しでも神社のことを理解しもらおうと、専用アプリを開発して2015年秋から運用を始めました。境内の各所に設置されているQRコードを読み取ると、その場所の説明が4か国語で聞けるようにしました。現在は境内のトイレのほとんどが和式なので、2016年には洋式トイレに改装予定です。
参拝者が増えるのは神社としてもありがたいことですが、伏見稲荷大社ならではの悩みもあるそうです。それは、本殿でお参りをせずに人気のある千本鳥居に直接行ってしまうこと。「あくまで神社なので、本殿でお参りしてから千本鳥居に言って頂けたら」と語ります。
このような参拝の仕方や日本のマナーなどをわかりやすく四コマ漫画などで描いたガイドマップを配布するなどして、外国人観光客への"おもてなし"の取り組みが始まっています。(ライター:ツカダ)