日本一の絶景と自然の恵み。青森が誇る新名所「道の駅いなかだて弥生の里」
今回の『全国「道の駅」めぐりの旅』は東北の地へ。みちのくの青森県田舎館村へやってきました!
田舎館村は、津軽平野の南部に位置し、日本屈指の桜の名所として知られる弘前市のお隣。弥生時代の遺跡が次々と出土したことから、「弥生の里」という愛称もあります。青森県の中でも一番面積が小さな市町村が、ここ数年、大きな話題を呼び多くの観光客が訪れるようになっているとか!
田舎館村を一躍人気者にしたのは、村役場展望台から見える「田んぼアート」です。元々稲作の盛んな地域として知られていた田舎館村で、村おこしとして1990年代から役場裏の田んぼで行われてきました。そのクオリティの高さが噂を呼び、今では第2会場として近隣にある「道の駅いなかだて弥生の里」でも田んぼアートが行われるようになりました。今回は、この道の駅へお邪魔します!
今回紹介してくれたのは、道の駅の支配人・佐藤一衛さん。
佐藤さん「今年は田んぼアートを目的に、田舎館村を訪れる観光客は30万人を超えました。メディアからさまざまな賞をいただいたり、2014年に天皇陛下が視察に来られたりしたおかげもあって、全国から観光客の方がいらっしゃっています。最近では、台湾や中国、韓国など外国人のお客様も多くなっています」
そんな外国からの注目を集めたのが、今年この道の駅で行われた田んぼアート。今年のテーマは、劇場版新作の公開で話題の「スターウォーズ」でした。ここで、過去の作品を一挙にご覧入れましょう!
この美しく芸術的な田んぼアートは、すべて稲を使って描かれたものです。
佐藤さん「年々『期待に応えなければ!』と技術が向上していますね! 最初はヒモで計っていた測量も機械を使ったり、稲の種類も色数を増やすためにたくさんの品種を使っています」
これらの田んぼアートが見られるのは田植えが終わる6月から稲刈りが始まる10月までですが、今年からは雪の上にアートを描く「冬の田んぼアート」も行われる予定で、今から雪が降るのも待ち遠しいですね!
こちらの道の駅では、もちろん地元産の食品や加工品も数多く扱っています。田舎館村の名産品は、人気銘柄「つがるロマン」を中心とした米のほか、青森名物のリンゴ、さらに「あさか」という品種のいちごや、ワインやジュースとして地元でも愛飲されるぶどう「スチューベン」もあります。
佐藤さん「冬になると、田んぼアートは見られなくなりますが、直売所の商品は充実していますので、地元の人もよく買いに来られますよ。とはいえ雪が降れば、青森で暮らしていくのは本当に大変! 私たちも田んぼの季節まで、冬眠したいくらいですよ(笑)」
直売所や併設のレストラン「ジャイゴ」には、この日も地元の方々が訪れていました。休祝日には駐車場でフリーマーケットなどのイベントも行われるのだとか。またこの施設内にはラジオのスタジオも併設されており、地元で視聴されている「FM JAIGO WAVE」が日々公開収録されています。お買い物のついでに、こちらものぞいてみたいですね。
いまや、青森県有数の観光地になった田舎館。海外のメディアにも取り上げられるなど今後も世界中からの観光客増加が期待されています。
佐藤さん「田んぼアートは年々レベルアップしてきていますので、商品も地元産のものを充実させて、来年も多くの方にこの道の駅に足を運んでもらいたいです。また、この地域はどこを掘っても温泉が出ますから、温泉と宿泊施設などもいつか併設できればと、村長も言っていました。見て、買って、味わってだけでなく、1日中楽しめる道の駅を目指します!」
東北新幹線の青森県延伸以来、ますます勢いを増す青森県の観光。中でも世界に誇る道の駅は、中心地から足を伸ばしてでも行く価値があるほど、たくさんの魅力で溢れていますね!
施設情報
●道の駅いなかだて弥生の里
住所:青森県田舎館村高樋八幡10
営業時間:
営業時間:レストラン11:00~17:30(L.O.16:30)
産直センター 8:30~18:00(12月~3月は17:30まで)
田んぼアートの開催期間は下記をご確認ください。
http://www.inakadate-tanboart.net/
※記事中の情報・価格は取材当時のものです。
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