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1400年の歴史を誇るお寺が、檀家ならぬ「ダンサー」を募集!

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2015.10.31 07:42
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[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年10月21日放送で、「蓮華寺のダンサー募集」について取り上げていました。

最近、寺院を取り巻く環境が大きく変化していて、寺院数や信徒がどんどん減っていて"寺離れ"が全国に広がっているのです。田舎の寺院では少子高齢化や都市部への人口流出で、住職の高齢化が進んで後継者不足になっています。そして都市部にある寺院では、宗教行事に参加する人が減って葬儀や法要の簡素化が進んだり、菩提寺を持たない家も増えています。

こういった、宗教離れ、少子高齢化、過疎化が進むと、寺院の収入を支える檀家も減少することになります。そこで危機感を持った寺では、檀家に頼らない寺経営や開かれた寺を進めているのです。

滋賀県米原市の浄土宗本山「八葉山 蓮華寺(はちようざん れんげじ)」は615年、聖徳太子によって創建され、奈良の法隆寺に対して"東の法隆寺"と呼ばれたお寺でした。開創1400年という古い歴史を持つお寺がなんと現在ダンサーを募集しています。そこには蓮華寺に伝わる念仏と深い関係があるのです。

八葉山蓮華寺(立花左近さん撮影、Wikimedia Commonsより)
八葉山蓮華寺(立花左近さん撮影、Wikimedia Commonsより)

踊り念仏とダンスが融合 歴史ある寺の新たな取り組み

10月18日、浄土宗本山蓮華寺の開創1400年記念法要が行われました。創建1400年の蓮華寺、歴史から考えると檀家の数はさぞや多いかと思いきや、なんとたったの12軒。拝観受付も檀家の持ち回りです。

増え続ける檀家の負担に、開かれた寺を目指そうとダンサーを募集するに至ったそうです。これには蓮華寺に伝わる一向上人の踊躍(ゆやく)念仏という、信仰上の喜びを念仏で表現したものが関わっています。踊りながら念仏を唱えるという、今でいうダンスが根付いていたのです。

蓮華寺のホームページを見てみると、「ダンスしか自分にはない、ダンス以外では生きられないと思っている人の応募をお待ちしております」と呼び掛けています。ジャンルを問わず、ひとりで3分以内の踊躍(ダンス)をしている動画をYouTubeに投稿するというもので、賞金は20万円です。評価基準は"聖なるものにむかって、ダンスをしているかどうか"。

「ただひたすらに踊ることによって、聖なる光が差し、苦しみやかなしみが消え去り、喜びがあふれてきて、善いこころがおこる」という言い伝えが蓮華寺には伝わっています。今回の取り組みは蓮華寺にとって喜びあふれるものとなるのでしょうか。(ライター:ツカダ)

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