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多摩ののどかな里山に存在する「戦車道路」っていったい何?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.10.21 11:00
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多摩センターまで達する長大なコースとなるはずだった

国立公文書館アジア歴史資料センターの公式サイトにアップされている資料に、当時の地図が載っている。
試験場コースは、幅20メートルの周回部と幅15メートルの「X部」に分かれ、その総延長距離は約30キロ。一部は現在の多摩センターまで達している。

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兵器工場に近く、人家が少なくてアップダウンがある――戦闘車両の性能を確認するには好立地だったに違いない。農民の里道だった用地の買収が進められたのは確かだが、実際に試験走行が行われたかは定かではない。

戦闘車両の走行用として買収された土地は戦後、防衛省の管轄となる。1960年代に車両試験道路として使われるも、都市化が進んで不都合が生じたため、北海道千歳や山梨の北富士にその役目を譲った。そして1980年代に町田市が緑道に造り替えた。

現在は「尾根緑道」と呼ばれ、ハイキングをはじめウォーキング、ランニングコースとして市民の憩いの場となっている。

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