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秋葉原の謎...万世橋の「小部屋&船着き場」は何のために作られた?【前編】

竹内 翔

竹内 翔

2015.10.21 06:00
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トイレの下にある階段と、使われていない船着き場

現在の万世橋は1930年(昭和5年)、関東大震災からの復興事業の一環として建造された。鉄筋コンクリート造り、風格あるその姿は、85年後の今もそれほど変わっていない。

親柱はアール・デコ調のデザイン
親柱はアール・デコ調のデザイン

そんな万世橋の謎とは? それは橋のたもとの地下にある、正体不明のスペースの存在だ。

北東側の小部屋と船着き場
北東側の小部屋と船着き場

まず1つは、橋の北東側。道路からつながる階段の先には、小さな「船着き場」のようなスペースが。さらにその脇には、重々しい金属製の扉があり、ここから橋の地下部分に入れるらしい。

階段を下ると船着き場と小部屋が
階段を下ると船着き場と小部屋が
ただし、閉鎖されており立ち入ることはできない
ただし、閉鎖されており立ち入ることはできない

橋に船着き場が併設されていること自体は、それほど珍しいことではない。ただ、この万世橋の船着き場は常に柵で閉鎖されており、ほとんど使われている形跡がないのだ。

もう1つは、反対の南東側。公衆トイレの真下にあるのは、やはり川に面した小さなスペースと、小部屋への入り口だ。

上にある公衆トイレは、千代田区が管理している
上にある公衆トイレは、千代田区が管理している
階段が上からつながっていることはわかるが...
階段が上からつながっていることはわかるが...
窓はぴったりと閉ざされている
窓はぴったりと閉ざされている

望遠レンズで撮影してみると、スペースの中には地上とつながる階段があることがわかる。だが、その地上にはトイレが建っているため、ざっと見た限りでは立ち入る術が見つからない。一応手入れがされている北東側のスペースとは対照的に、その黒ずんだ壁や床からは、相当長いこと放置されていることがうかがえる。

金属製の柵もところどころ朽ち錆びている
金属製の柵もところどころ朽ち錆びている

これらのスペースは橋の東側(下流側)にだけあり、西側(上流側)にはない。一体、何の目的で作られたのか?

西側(上流側)にはこれらのスペースがない
西側(上流側)にはこれらのスペースがない
30年前にはすでに謎
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