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秋葉原の謎...万世橋の「小部屋&船着き場」は何のために作られた?【前編】

竹内 翔

竹内 翔

2015.10.21 06:00
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30年前にはすでに謎

情報収集を開始した探検隊は、つい最近別件の取材で、北東側のスペースに立ち入った男性記者に話を聞くことができた。

「橋の建設と同時に作られて、国が管理しているということだが、担当者も由来はよくわからない様子だった。今は神田祭で神輿を運ぶときなど、稀に使われているらしい」(男性記者)
男性記者がその際に撮影した写真。船着き場として利用できることがわかる
男性記者がその際に撮影した写真。船着き場として利用できることがわかる

ほとんど使われていないにしても、とりあえず屋外の部分は「船着き場」であることは間違いないようだ。だが、併設されている小部屋は? また、南東側のスペースは......?

次いで向かったのは、郷土資料を多く所蔵する区立千代田図書館。各種書籍を調査すると、この空間の「謎」は、30年近く前から「謎」として知られていたことがわかった。1986年に刊行された伊藤孝『東京の橋―水辺の都市景観』(鹿島出版会)には、以下のような一文がある。

「万世橋でいつも議論になることがある。それは、下流側の橋詰に造られた地下室の用途は何だったのかという疑問である」

橋の建設から半世紀余りが経ったこの時点で、すでにこの空間の用途がわからなくなっていたことが確認できる。

ブラタモリでも登場した万世橋誕生秘話
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