若きヒトラーの手紙も...池袋で開催中の「ホロコースト展」に行ってみた
2015.10.09 06:00
走り書きで書かれた「命のビザ」
エスカレーターを上って5階の会場に向かうと――。
来場者を、2人のポートレートが迎える。「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクと、ビザ発行で多くの避難民を救い、「ユダヤ民族の間で長年『ヒーロー』として尊敬されている」(共催のサイモン・ウィーゼンタール・センター、アブラハム・クーパー副所長・談)日本人外交官・杉原千畝だ。
会場にはこの2人ゆかりの品や、収容所での悲惨な迫害などを伝える遺品などに加え、ナチス登場以前の反ユダヤ的言説の歴史などもパネルで解説され、ホロコーストにいたる歴史の流れを追うことができる構成になっている。
複製ではあるが、あの「命のビザ」も。走り書きで記された文字は、1人でも多くの人にビザを発行しようとした思いを感じさせる。