ガーリーなPR誌を創刊した埼玉・鶴ヶ島市の狙い
2015.08.23 17:00
平凡だけど交通の便はよい
東京から45キロ圏に位置する鶴ヶ島市。大きな川は流れておらず、自然災害の心配はほとんどない。平坦な地形なので足腰の弱った年配者も徒歩で移動しやすい。
関越道と圏央道が交差し、市内にインターチェンジが2カ所ある。東武東上線に乗れば池袋まで約40分だ。東京メトロ副都心線・有楽町線も乗り入れ、新宿三丁目や渋谷、横浜、有楽町へ乗り換えなしで行くことも可能。
1日平均乗降人員約3万7000人の若葉駅には、東武鉄道が設けた保育ステーションが直結する。
駅の反対側にはシネコン併設のショッピングモール「ワカバウォーク」があり、買い物には不自由しない。
その入口付近には市役所の出張所と市民活動推進センター、パスポートセンターがある。
同所はミーティングやセミナー、打合せスペースとして利用でき、コミュニティビジネスや社会的起業などの相談にも応じている。
日曜午後にセンターに立ち寄ったときは、テーブルでパソコン作業や読書する市民が何人もいた。
鶴ヶ島JCT近くに今年4月にオープンしたスーパーホームセンター「カインズ鶴ヶ島店」は、業界初のデジタル加工機を本格導入した工房が目玉だ。3Dプリンターやレーザーカッターなど専門的な加工機械を導入している。溶接ルームなどDIY上級者が楽しめる施設を備える一方で、テラス席を併設したフードコートもある。