広島駅前の「猿猴橋町」には、かつて凶暴な妖怪「猿猴」が出没した
2015.08.22 07:14
人々を守る妖怪「牛田の天狗」
東区牛田本町にある総合福祉施設では、牛田地区にまつわるお化けの紙芝居が行われていました。子どもたちが食い入るように見ていたのは、牛田に住む天狗のお話です。
この紙芝居は、牛田の歴史と文化を活かして、街作りに取り組む地域の人々によって作られました。
お話によると、牛田の天狗は大の酒好きで、二葉山の1番大きな松に住んでいたそうです。風を起こして町の人々の田畑を守ったり、生活を潤していたといいます。
また、天狗の住んでいた松の下には石の仏様があり、子孫繁栄のシンボルとして、多くの女性が拝みに来たといいます。実は、この石の仏様、30~40年前にグラウンドを作るために土を掘り返したところ、実際に出てきたのだそうです。
身近に伝承されるお化けの存在を、町の活性化の為に活かす活動も行われているとのこと。実際にいるとはなかなか考え辛いですが、身近なものに伝承されているのは、それにまつわる話を聞くだけでも面白いですね。(ライター:haruhana)