観光客「京都のホテルないな、滋賀に泊まるか」→滋賀県「やった!」→観光客「でも買い物は京都だけでいいか」→滋賀県「......」
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年7月28日放送で、「滋賀の知名度アップの取り組み」について取り上げていました。
"近畿の水ガメ"を有する滋賀県。最近では「滋賀県」という県名の知名度不足を悩み、県民への県名についての世論調査が行われたところ、82.8%の方々が"近江県"や"琵琶湖県"といった名前に変更する必要がないと回答したことでも話題になっています。
滋賀県は最近は外国からのお客様も多く、今年1年間の外国人宿泊者数は前年比75%アップの23万750人と好調のようです。
そんな滋賀県が、多くの観光客を取り込んで知名度を上げるために「あること」を始めたそうなんです。滋賀県がインターネット上で販売を始めたのは「ふるさと旅行券」。滋賀県内のホテルや旅館で宿泊する際に最大5割引きの値引きとなるものです。また、滋賀県の名産品が30%となる「ふるさと名物商品」もあります。滋賀県がこの思い切った取り組みを始めた背景には、"ある悩み"が......。
「京都の代替地」のイメージを払拭するための滋賀県の取り組み
実は、お隣の京都府で宿を取れなかった観光客が滋賀県に流れてきているのが現状なのですが、滋賀で泊まっても実際に買い物などをするのは京都で、ということが多く、京都のおこぼれすらもらえないという状況。そこで、宿泊代を助成することでなんとか県内にお金を落としてもらいたい!と考えたのです。
他にも外国人観光客を取り込もうという計画は守山市のピエリ守山でも。かつてはテナントがほとんど入らず、"廃墟モール"と呼ばれたピエリ守山。2014年12月に屋内型動物園や人気の海外ブランドを集めてリニューアルオープンしたのですが、現在新たに取り組んでいるのが、免税のシステムです。
これまで1店舗につき1万1円以上の場合免税となりましたが、税制改正により複数の店舗で支払った金額の合計で計算されるようになりました。そこでピエリ守山では、カウンタ-で一括して免税を受けられるシステムを県内で初めて導入するのです。
滋賀県に外国人観光客を取り込もうとするこれらの取り組み。果たして実を結ぶのでしょうか。(ライター:ツカダ)