米をかす、放課、ケッタ、舌ベロ...東海地方出身者が「方言」だと知らなかった言葉
「米をかす」は愛知以外でも使われる
以上、9つの言葉を紹介した。
ケッタ(=自転車)、放課(=学校の休み時間)は名古屋方言として有名なので、ご存じだった方も多いはず。それにしても「放課」の意味に引きずられて、「放課後」という言葉の意味も勘違いしていた、というのはちょっと驚きだ。
「米をかす」は平安時代から使われている言葉で、水につけて米に水分を含ませる、というニュアンスも持っている。愛知県に限らず、広い地域で散発的に用いられていて、「うるかす」という表現もあるが、この場合は研ぐより「水分を含ませる」の意味の方が強くなる。「お値打ち」も全国区の言葉だが、愛知県内では特に「お得」という意味合いが強調され、他地方よりも好んで使われる傾向があるという。
「とっつく」は「とっつきにくい」などと同じ「取りつく」の変化形だろう。三河地域や北陸地方の一部で、岐阜と同じ「届く」の意味で使っているところがあるらしい。