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祇園祭で深刻化する「担い手不足」と、その救世主とは?

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2015.07.20 07:12
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[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年7月10日放送で、「祇園祭を助ける大学生」について取り上げていました。

画像はイメージです(kubotakeさん撮影、Flickrより)
Gion-matsuri (Gion festival)  祇園祭 京都

夏の京都の風物詩「祇園祭」。露店が軒を連ねる宵山や前祭(さきまつり)・後祭(あとまつり)の山鉾巡行の印象が強いかと思いますが、実はその期間は長く、7月1日の「吉符入(きっぷいり)」という神事始めの行事で幕開けを告げます。

夏の京都観光の目玉である祇園祭なのですが、1000年以上祭りを運営する33の山鉾町にはある共通の悩みが......。それは「担い手不足」。例えば函谷鉾町(かんこぼこちょう)周辺では、オフィスビルばかりで住宅がほとんどなく、かつて函谷鉾町に住んでいた人たちが祭りを支えていますが、深刻な担い手不足が続いています。

そんななか、助けを求めたのは地元の大学生でした。

祇園祭をつないでいく若いチカラ

函谷鉾町保存会では「若い世代に祭りを盛り上げてもらおう」と地元の大学に呼びかけました。

それを受け、支援に応じたのが京都産業大学日本文化研究所の小林所長です。2014年から大学の授業の一環として、宵山期間中に観光客らにちまきを授けるのを手伝ったり、鉾の中を案内することになりました。今年も1年生から3年生のおよそ80人が参加して準備を進めています。

7月3日には函谷鉾ビルにちまきが到着しました。ちまきは、熊笹で包んだわらをい草でらせん状にしばったもので、宵山期間中に鉾を訪れた観光客らに厄よけのお守りとして授け、家の玄関に一年間吊るしてもらうのです。

鉾の運営を大学生が助けるケースは他にもあり、綾傘鉾(あやがさぼこ)では佛教大生らおよそ80人がちまきの袋詰めなどに協力しています。

このように地元大学生の協力を得て変わり始めた祇園祭。保存会では、今回鉾の運営に協力した大学生の中から将来祭りをけん引してくれる人が出てきてくれればと期待を寄せています。(ライター:ツカダ)

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