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ケーズデンキの本拠地・水戸駅前からヤマダ電機が消える

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.05.25 17:48
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家電量販店業界首位のヤマダ電機と4位のケーズデンキは、コジマを含め、「北関東のYKK戦争」と呼ばれるほど、激しい陣取り合戦を繰り広げてきた。このうちコジマはヤマダ電機の怒涛の出店に敗れ、ビックカメラの子会社となり再起を図っている。

ケーズデンキの本拠地である茨城でも攻勢をかけたヤマダ電機。その象徴というべき店舗が、JR 2008年11月にオープンした「LABI(ラビ)水戸」だ。
歩行者専用デッキで水戸駅南口に直結し、商業ビル「水戸サウスタワー」の3~9階を占めている。売場面積は8295平方メートルもあり、ケーズデンキ本社は目と鼻の先にある。

LABI水戸が入る「水戸サウスタワー」(妖精書士さん撮影、Wikimedia Commonsより)
LABI水戸が入る「水戸サウスタワー」(妖精書士さん撮影、Wikimedia Commonsより)

しかしライバルのおひざ元に築いたヤマダ電機の砦は長続きしなかった。2015年5月31日をもって閉店する全国46店舗の中に、LABI水戸の名も入っている。

ケーズにもビックにも負けたLABI水戸......

水戸駅周辺は家電量販店の競争がし烈を極める。2011年5月にオープンしたビックカメラ水戸駅店は、LABI水戸の東隣に立地する。

ビックカメラは、後発ながらカメラや映像ソフトの品揃えが充実しており、市民のハートを掴んだ。

一方、郊外型店舗のケーズデンキ水戸本店は、水戸バイパスと50号水戸バイパスが交差する場所にある。1999年11月開店と歴史は古く、J2チーム「水戸ホーリーホック」の公式スポンサーでもある。現金値引きと保証内容の厚さから、地元民から高い支持を受けている。

「水戸サウスタワーに出店してほしい」と話があったのは、実はケーズデンキの方だった。しかし賃料の安い場所にしか出店しない方針をとっているため、要請を断ったという。

このほか茨城県内ではテックランド牛久店・つくばみらい店・日立金沢店・神栖店・土浦店・桜川店の6店舗も閉店する。この結果、県内のヤマダ電機は16店舗となり、ケーズデンキの36店舗の半分以下となる。

それにしても......地方都市の駅前再活性化のために招致した大型店舗が、短期間で撤退し、過疎化がかえって進むという話はあちこちで聞かれる。水戸駅南口の未来はどうなるのだろう。

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