ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

「刀剣乱舞」ブームで、オタク女子の日本刀「聖地」巡礼が相次ぐ!?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.01.26 17:45
0

鉄の芸術といわれる日本刀。
歴史系の趣味の中でも比較的「渋い」部類に入っていたが、そんな日本刀がオタク女子の間でちょっとしたブームになっている。火をつけたのは、日本刀擬人化ゲーム「刀剣乱舞(とうらぶ)」だ。2014年9月17日にDMMゲームズがオンライン上でスタートしたこのゲームは、名刀や名槍が戦士の姿となっている。プレイヤーは刀剣男士たちを集め、自分だけの部隊を育成することもできる。

刀剣乱舞のトップページ
刀剣乱舞のトップページ

ゲームがきっかけで刀剣観賞の道に入り込んだ女性たち。彼女たちの中には刀剣を所蔵する場所や展示会に足を運ぶ人が増えているという。

東海地方~太郎太刀や蜻蛉切が見られるぞ!

最初に紹介するのは、「太郎太刀」が納められている熱田神宮宝物館(名古屋市)だ。現在の福井県を治めた朝倉家の家臣、真柄直隆が使用した太郎太刀は、刃渡り221.5センチで重さ4・5キロ。平均的な刀よりも3倍以上長いが、飾り物ではなく実戦で使用された記録が残る。一回り小さい「次郎太刀」(刃渡り約166.7センチ)もある。

日本三名槍の1つ「蜻蛉切」(とんぼきり)は、穂先に止まった蜻蛉が両断されたという伝説が残っている。徳川家康の忠臣・本多忠勝が愛用した槍でもある。現在は個人の収集家が所有しているが、「佐野美術館」(静岡県三島市)で2015年2月15日まで展示中だ。

福岡~にっかり青江の限定展示は2月1日まで!

今度の2月1日で一般公開が終了するのが国宝の「圧切長谷部(へしきりはせべ)」。織田信長が黒田官兵衛に面会したとき与えられ、以来黒田家の家宝となった。

大阪~春・秋の2回、石切神社で公開

大阪府東大阪市にある石切剣箭神社。地元では「いしきりさん」と親しみを込めて呼ばれているが、ここの穂積殿宝物館に納められているのが太刀「石切丸」と小刀「小狐丸」だ。両刀とも鎌倉時代、京都三条小鍛治宗近の作とされ、春と秋の大祭期間中に一般公開される。

東京~新選組の土方歳三の名刀は、毎年5月に限定公開

刃物の町として古来栄えた岐阜県関市。この地で活動した「和泉守兼定」(2代目)は当代随一の刀工として知られる。幕末のヒーロー土方歳三は、彼の名前を冠した刀を愛用した。
常設展示ではないが、土方の命日にあたる5月に限り「土方歳三資料館」で公開される。

こうした情報を一覧でまとめたツイートは、1月26日14時現在でリツイート数が1万2000を超えた。

行方不明になっている刀剣も少なくない

刀剣乱舞に登場する刀剣で一般人が見学できるのは実は一部で、ほとんどは非公開か所在が分からなくなっている。

折しも文化庁は1月21日、行方不明になっている重要文化財の調査結果「国指定文化財(美術工芸品)の所在確認調査の結果(第2次取りまとめ)の概要について」を発表した。

若い女性たちが刀剣に目を向け出したことで、密かに眠っていたお宝が日の目を見る――そんな展開もあったりして。

PAGETOP