愛知県民のきしめん離れが深刻化、10年で生産量3分の1に...
一体なぜ?きしめん離れの理由とは
数多くの名古屋メシを取材し全国に発信している、フリーライターの大竹敏之さんによれば「名古屋人がそももそもおいしいきしめんを知らない。これに尽きると思います」とのこと。
新幹線の開業とともに駅のホームで食べられる、きしめんの知名度は一躍全国区になり、名古屋メシ=きしめんのイメージも出来上がりました。
大竹さんによると昭和40年から50年代にかけて、そのブームに乗り名古屋市内には多くのうどん屋さんがオープンしたそうです。
しかし、きしめんとうどんの材料は同じなのに、薄いきしめんにうどんと同じコシにするのは手間がかかることから、手打ちから機械打ちへと変化していきました。
手打ちのおいしいきしめんを食べる機会が減少したことが、きしめん離れの原因では?と大竹さんは分析します。
さらに名古屋にもおいしい手打ちのきしめんを出すお店もたくさんあるとのことで、「それに気づいていない。名古屋の人自身がきしめんはうどんを薄くしただけと思っているのが問題ですね」とのことでした。
私もきしめんはうどんを薄くしただけ、と思っていたうちの一人でした......。一段と寒さも増してきたこの頃、おいしい手打ちきしめんで温まってみてはいかが?(ライター:神谷祐美)