大阪から放置自転車を減らした「良心」に訴える作戦が秀逸
子どもの絵の力はすごい!
編集部は早速、大阪市に電話で確認してみた。
担当者によると、元々は2010年、夏休みの宿題として募集した絵を、港区の2駅に貼り出したのが始まり。その効果を受けて、2011年は北区天神橋6丁目・中央区淀屋橋・浪速区難波駅の3駅、2012年は阿倍野区阿倍野橋・住吉区我孫子・淀川区十三・三国など、9区10駅で実施された。2013年は、都島区京橋・都島・阿倍野区阿倍野など3区4駅だったという。
各区内の小学生4年生から6年生が参加した。選ばれた絵は、汚れにくい特殊な透明フィルム加工が施され、駅前の路上に貼られた。子どもの絵が貼られた区域からは、見事に放置自転車が消えていったらしい。
大阪市の調査によると、2010年11月に3万2000台あった駅周辺の放置自転車の数は、2013年11月に行った調査では、1万1000台と約3分の1に激減している。かつては放置自転車の多い市町村ワーストだった大阪市だが、なんとか汚名返上しているようだ。
さらに、2014年2月に行った調査では、8000台にまで減っている。子どもの絵作戦はもちろんだが、駐輪場整備など複合的な対策が実を結んでいる、とのこと。