群馬県は日本一の「汚肌県」なのか
日本一美しい肌をもつ「美肌県」は山陰の島根で、最下位は群馬――。化粧品メーカーのポーラは2014年11月12日、女性の肌に関する調査の結果を「美肌県グランプリ2014」として発表した。
調査は47都道府県で昨年9月から今年8月までの1年間に集まった女性の肌データ約59万件を分析。6部門の合計値から偏差値を算出し、総合部門の順位が決まった。
- 角層細胞が整っている
- シワができにくい
- シミができにくい
- ニキビができにくい
- 肌がうるおっている
- キメが整っている
日本屈指の汚肌県は...群馬！？
美肌県は四国や北陸に集中しているのに対し、北関東はいずれも下位グループで、中でも群馬は唯一の偏差値20台。2年連続の最下位だった。
同調査によると美肌を決める主な要素は4つあるが、群馬はいずれも評価が低い。「水蒸気密度」が42位、「日照時間」が46位、「生活習慣」が41位、「肌荒風」が乾燥型となっている。 これに異を唱える人はあまりいないだろう。冬場は「からっ風」が吹いて乾燥し、湿度が下がる。そして日照時間は全国4位。館林市が全国屈指の「暑い町」として売り出していたことがあったことは記憶に新しい（参照：「42℃くらい出してやる」「来年は50℃」 暑さ日本一奪還に燃える熊谷市民）。
もっとも、現時点で国内の最高気温記録を保持しているのは高知県四万十市。それなのに同県は美肌ランキングで全国2位。これについてポーラは「生活習慣が非常に良いため、美肌が保たれていると言えます」と分析している。
生活習慣はその人の努力次第だし、それ以外の3要素についても化粧品や加湿器、日傘などを駆使すれば防ぎようがありそうなもの。つまるところ、群馬の女性の美肌に対する意識が低いのが原因なのか......。
群馬県民はもっと温泉を活用すべし！？
気象条件の不利は否めないものの、山に目を向けると他県よりも優位な点が群馬にある。
それは温泉だ。県内にある川中温泉は「日本三大美人の湯」に数えられており、弱アルカリ性の湯は肌を滑らかに整えてくれる効果がある。成分は異なるものの、草津や万座、水上なども美人の湯に数えられる。
「はぁ！？白い肌が評判の芸能人いますけど」
群馬＝汚肌県の判定については、アイドルファンから「美人が多いんだけどな」と反論がありそうだ。
例えば、アイドルグループ乃木坂46の中心メンバー・白石麻衣さんは女性ファッション誌「Raｙ」でモデルとしても活躍している。白い肌がチャームポイントで、現役女子高校生の憧れの存在だ。握手会をはじめファンと触れ合う機会の多い彼女だが、「ポスターや人形のような美しさ」と評価は高い。
また、5人組のアイドルユニットFYT（ファイト）のセンター・都丸紗也華さんも群馬出身。2015年の注目株で、週刊ヤングマガジンと週刊プレイボーイの最新号で水着姿を披露している。筆者は11月8日にイトーヨーカドー葛西店で開催されたイベントで生の彼女を目撃したが、18歳らしいピチピチの肌をしていた。
このほか、モノマネメイクで有名な「ざわちん」や、女優の篠原涼子、志保も同郷。
美人＝美肌とは必ずしも言えないが、肌が汚かったら芸能人になれなかっただろう。
さらに言えば、克服すべき環境だからこそ、意識の高い美人は自分を磨く努力を怠らず、輝くのかもしれない。