「お隣の奥さんが、血まみれで我が家に...『助けて!開けて!』」(奈良県・20代女性)
奥さまは歌が得意な外国人
私が小学生の頃、隣に一家が越してきました。
家族構成は、ご夫婦とお子さん2人だったと思います。
奥さんは外国の人でした。顔を合わすと、カタコトの日本語で挨拶してくれる朗らかな人でしたが、故郷が恋しいのか、毎日夕方になるとベランダに出て、地元の民謡らしい、なんとも不思議な感じの歌を熱唱していました(とりあえず日本語の歌じゃない)。
当然我が家にも丸聞こえな訳ですが、歌くらいで文句をつけるのも気が引けましたし、なかなかの美声ということもあって、そのオリエンタルなメロディーに耳を傾けるのが我が家の日課でした。
ある日、夜中に突然チャイムが鳴り、ハッと目が覚めました。
モニターに映るのは、お隣の奥さん。
しかも、何やら拳と口元から大量に血を流している模様。
「助けて!開けてください!」とカタコトの日本語で訴えてくる奥さん。
時刻は真夜中の2時頃。
お隣の方からは、ご主人のものと見られる野太い怒鳴り声が。
これまでも時折言い争う声を聞いたことがありましたが、今度はどうやら、とんでもない痴話喧嘩が勃発したと推測されました。