宮津市の「やりすぎ」ふるさと納税に国ストップ、何がまずかったの...?
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年10月6日放送で「ふるさと納税」について取り上げていました。
寄附をすると税金がトクになって、さらに寄附した自治体から特産品などのお礼の品が届いてめっちゃ嬉しい!という話題の制度の「ふるさと納税」。
ですが、ある自治体のお礼の内容に、国が「ちょっと待った!」をかけているというのです。
日本三景のひとつ、天橋立で知られる京都府宮津市は2007年からふるさと納税に力を入れています。
地元の特産品を知ってもらおうと、5000円以上寄附をした人に、地元で採れたお米やお酒、地魚の一夜干しなど2000円以上相当をプレゼントしたところ、これまでの7年間でおよそ7600万円もの寄附が集まりました。
そこで宮津市は10月から「プレミアムコース」として2つの特別なコースを用意しました。
ふるさと納税で宅地をプレゼント?!
1つめは「寄附者の名前入り花火をプレゼント」するというもの。
100万円以上の寄附で、2015年8月に行われる花火大会で寄附をした人の名前を付けた特別花火を打ち上げることに。
そしてもう1つはなんと「200平方メートルの宅地をプレゼント」。
宮津湾を望むつつじヶ丘団地には売れ残っている区画が多くあり、市は1000万円以上の寄附をしてくれた人に、750万円相当の200平方メートルの宅地をプレゼントしようというわけです。
宮津市に住んでくれたら一石二鳥!という思惑もあるようです。
ですが、不動産のプレゼントは寄付金控除の対象にならない可能性もあるとのことで、総務省から待ったがかかりました。
結局宮津市は住宅地プレゼントを中止するに至ったのです。
一人でも多くの人に宮津市に住んでほしいと願う気持ちが先走った結果になりましたが、各自治体でふるさと納税を少しでも集めるために工夫を凝らす現在。
さらにいろんなふるさと納税の特典が登場することが予想されますね。(ライター:ツカダ)