「新宿に生きた縄文人」が某Vシネ俳優そっくりだった
復元した顔は......竹内力っぽい?
展示品の目玉は頭骨を基に復元された12号人骨の「顔」なのだが、これが一般的な縄文人のイメージよりもずっと現代人に近い。推定年齢は40代。
しかも、新宿区歌舞伎町や大阪ミナミが舞台のドラマに出てきそうなタイプだ。とくに「Vシネの帝王」こと竹内力さんによく似ている。彼が芝居しているときの目ヂカラにはさすがに及ばないけれども、時折見せる緩んだ表情に通ずるものがある。あるいは海の男の顔というか(3、4キロ離れた東京湾で採れた海産物も食していた)。
ヘアスタイルは髪を後ろに結んだオールバック。ヒゲがないのは少々意外な感じを受けるが、骨格等を分かりやすく示すための配慮なのかもしれない。
そして頭部の一部が陥没して自然治癒した跡がみられる。専門家は「石で殴られた可能性がある」と話しており、修羅場を乗り越えた「漢」だったのかも......。
はるか昔の新宿では、こんなコワモテが当たり前のように闊歩していた――とすれば、現代の新宿にいる「龍が如く」な皆様は、その正当な後継者なのかもしれない。