「おっぱいまつり」に「おっぱい体操」、「おっぱいゆるキャラ」まで...世界唯一の「おっぱい都市」が山口にある!
山口県の東南部に位置する光市は、日本の初代首相である伊藤博文の生誕地だが、世界で唯一「おっぱい都市宣言」をしていることは案外知られていない。
愛知県小牧市にある「間々観音」のように、おっぱいにちなんだスポットがあるわけではないようだが、なぜ光市がこのような宣言をしたのだろうか。
同市では1970年代から母乳による育児を推進していた。これがさらに発展して、胸でしっかりと子どもを抱きしめ愛しむふれあいの子育て「おっぱい育児」の推進に広がっていく。1994年「おっぱいまつり」を初開催し、1995年には市議会で「おっぱい都市宣言」を決議した。その内容は次の4カ条および後文からなる。
1 私たちは、おっぱいをとおして、"母と子と父そして人にやさしいまち光"をつくります。
2 私たちは、おっぱいという胸のぬくもりの中で、子どもをしっかりと抱き、愛しみ、心豊かで健やかな輝く光っ子を育てます。
3 私たちは、すべての母親のおっぱいが、より豊かに赤ちゃんに与えられるよう皆で手助けします。
4 私たちは、おっぱいを尊び、偉大なる母を皆で守ります
「おっぱい」何と温かく、優しい言葉でしょう。「おっぱい」をとおした母と子の穏やかなふれあいは、真に生きる力を持つ、心豊かでたくましい若者を育ててくれることでしょう。
そして、この若者たちが"母と子と父そして人にやさしいまち光"で子育てを楽しみながら、このまちに住み、まちとともに輝くことを夢みて、ここ光市を「おっぱい都市」とすることを宣言いたします。
母乳が出ない体質の人に対するサポートも充実している。
市民が力を合わせて考案した「おっぱい体操」は、肩こり予防&母乳がよくでる効果があるという。動画は市のウェブサイト上で公開されているし、DVDも貸し出されている。
子育てにまつわる悩みを何でも受け付ける「おっぱい相談電話」。その電話番号の下4桁は「1108」(いいおっぱい)となっている。また、おっぱい育児の要領をまとめた「おっぱい冊子」は、妊婦や子育て中の保護者に配布される。
毎年8月には、母と子のふれあいを重視し、親子で参加できるイベント「おっぱいまつり」が、あいぱーく光で開催される。