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カンニング竹山、復興が進む相馬を歩く

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.07.01 18:37
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お笑い芸人のカンニング竹山さんは、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県の復興に、高い関心を持ち続けている有名人の1人だ。
先日、同じ芸人仲間のお侍ちゃんと一緒に福島県へ出かけたことをツイッターの公式アカウントで明らかにした。

東京駅から東北新幹線に乗り、降車した福島駅でレンタカーを借りて、浜通りの相馬へ向かう。

「相馬の復興進んでるから暇なら見て行けよ!」市長

市役所を訪問した竹山さんは市長と面会する。そこで言われた一言が、旅の行き先を決定づけることになる。2人の風貌がなんとなく似ているのがほほえましい。

2014年6月1日発行、相馬市住宅再建瓦版第8号(相馬市ウェブサイトより)
2014年6月1日発行、相馬市住宅再建瓦版第8号(相馬市ウェブサイトより)

国内外からの援助をもとに、復興施設が市内のあちこちに完成している。なかでもLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の支援で立てられた情操教育施設は目を引く。

和風の外観の防災用備蓄倉庫は、「相馬兵糧蔵(そうまひょうろうぐら)」という愛称が付けられている。東日本大震災で殉職した10名の顕彰碑も同敷地内に建っている。

災害廃棄物を焼却するために建設された仮設焼却炉は3基あるが、2014年4月以降稼働しているのは1基のみ。

旅の最後はご当地の海産物を購入

最後は道の駅そうまに立ち寄り、イカの塩辛を購入した竹山さん。

ずいぶん駆け足のように感じられる旅だが、行動を共にしたお侍ちゃんは「のんびりできた一日だった」と感想をツイッターに投稿した。

竹山さんも同じ思いだったに違いない。

彼は2010年4月から2013年3月までTBSラジオ「ニュース探究ラジオ Dig」の月曜パーソナリティーを務めていたが、震災直後から福島県に関する話題をたびたび取り上げていた。

何度か現地から生放送を行い、取材で出会った人たちの生の声や、竹山さんが肌身で感じたことを率直に話し、福島の現状を冷静に伝えようとしていた。3回目の生放送では「東京で報じられているニュースと、福島で見た状況にはズレがあった」「福島の人たちの立場も様々で、それぞれの意見がみんな正解」「どうやっていくかってことを具体的に考えないと」と話していた。

ラジオの竹山さんは単純な善悪二元論に立たなかった。相対立する立場の意見をじっくり聞き、最終的な判断は視聴者一人ひとりが考えてほしい――そんな姿勢で番組に臨んでいた。

今回の旅行も、取材で見た光景がどう変化しているのか、福島の人たちの生活はどうなっているのか――そんな思いが彼を駆り立てたのではないだろうか。

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