カンニング竹山、復興が進む相馬を歩く
お笑い芸人のカンニング竹山さんは、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県の復興に、高い関心を持ち続けている有名人の1人だ。
先日、同じ芸人仲間のお侍ちゃんと一緒に福島県へ出かけたことをツイッターの公式アカウントで明らかにした。
東京駅から東北新幹線に乗り、降車した福島駅でレンタカーを借りて、浜通りの相馬へ向かう。
本日時間ができたのでこの侍と旅に出ることにした。 pic.twitter.com/89S0PGDv16
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 25
芸能人だからとカッコつけたが俺しか乗ってないし高い金払う事なかったなぁ。
しょうもない見栄を張ってしまった。
乗り心地は最高だけどな! pic.twitter.com/ZQhtMjSEVc
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
とりあえず福島。
さぁ車で70分くらいのドライブ。
山越えをして浜通りへ! pic.twitter.com/y6yfHtU7ZA
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
「相馬の復興進んでるから暇なら見て行けよ!」市長
市役所を訪問した竹山さんは市長と面会する。そこで言われた一言が、旅の行き先を決定づけることになる。2人の風貌がなんとなく似ているのがほほえましい。
相馬市に来て3年前に取材でお世話になり親父のように思っている立谷市長に会いに市役所に突然行ったら相馬の復興進んでるから暇なら見て行けよ!と言われ色々相馬の復興施設を見学中!市長、ありがとうございます!因みに奥様はナイトスクープのファン pic.twitter.com/NOrcSeQTrr
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
国内外からの援助をもとに、復興施設が市内のあちこちに完成している。なかでもLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の支援で立てられた情操教育施設は目を引く。
相馬市が新しく建てた災害市営住宅。 pic.twitter.com/78Dom6MqLb
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
1人になったじさま&ばさまが住む井戸端長屋。 pic.twitter.com/Jzp8nIu7Ul
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
FIFAの協力のもと全6面のサッカー場を作った相馬市。 pic.twitter.com/R6FVjofc6S
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
ルイ ビトン協力のもと教育施設を建設中! pic.twitter.com/uctjjRKY8n
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
さすがルイビトン、ソーラーパネルが屋根に着いたドーナツ型のシャレオツな建物。LVMH子どもアート・メゾン。 pic.twitter.com/zOn4RmoVLu
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
和風の外観の防災用備蓄倉庫は、「相馬兵糧蔵(そうまひょうろうぐら)」という愛称が付けられている。東日本大震災で殉職した10名の顕彰碑も同敷地内に建っている。
色々凄く備蓄してある。 pic.twitter.com/Uju4Q0cVyK
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
実はリヤカーがとっても必要で大事なものとのこと。 pic.twitter.com/jDdbu1UBxQ
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
相馬市の災害用備蓄倉庫。
デカイ! pic.twitter.com/4dHHBZIezE
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
災害廃棄物を焼却するために建設された仮設焼却炉は3基あるが、2014年4月以降稼働しているのは1基のみ。
瓦礫を燃やす巨大な仮設の焼却炉3機。燃やした後の放射能の問題もクリアできる焼却炉。現在は地上瓦礫の処理はほぼ終わり海から引き揚げた瓦礫を処理してるらしい。でもあくまでも仮設だからいづれ壊すとの事。 pic.twitter.com/H7ude0VmNL
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
旅の最後はご当地の海産物を購入
最後は道の駅そうまに立ち寄り、イカの塩辛を購入した竹山さん。
ひょんな事から社会科見学みたいになったが帰らなければならんので道の駅相馬でイカの塩辛を買い相馬を後にするのであった。 pic.twitter.com/R2gvmITIIh
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
観光をしに来たのだが俺の相馬の親父立谷市長に復興ちゃんと見て帰れと言われ社会科見学にはなったもののまぁそれなりに楽しい旅だった!市長は俺にこう言った「相馬市民が頑張ったから復興はちゃんと進んでるその事を正しくちゃんと伝えろ」と。確かにそうでした!相馬の皆さんありがとうございました
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
以上を持ちましてカンニング竹山休みで相馬観光しに行くもひょんな事から復興とは何かを学ぶ事になったもので南相馬や浪江までは時間的に行けなかったのですまんせんの旅を終了いたします!ありがとやんした! pic.twitter.com/Eo22XLWfrb
— カンニング竹山 (@takeyama0330) 2014, 6月 26
ずいぶん駆け足のように感じられる旅だが、行動を共にしたお侍ちゃんは「のんびりできた一日だった」と感想をツイッターに投稿した。
相馬市を観光して参り、これから帰参いたす。波が穏やかでとてものんびりできた一日でござった。 http://t.co/6u7Yd628Rv
— お侍ちゃん (@menzamurai) 2014, 6月 26
竹山さんも同じ思いだったに違いない。
彼は2010年4月から2013年3月までTBSラジオ「ニュース探究ラジオ Dig」の月曜パーソナリティーを務めていたが、震災直後から福島県に関する話題をたびたび取り上げていた。
何度か現地から生放送を行い、取材で出会った人たちの生の声や、竹山さんが肌身で感じたことを率直に話し、福島の現状を冷静に伝えようとしていた。3回目の生放送では「東京で報じられているニュースと、福島で見た状況にはズレがあった」「福島の人たちの立場も様々で、それぞれの意見がみんな正解」「どうやっていくかってことを具体的に考えないと」と話していた。
ラジオの竹山さんは単純な善悪二元論に立たなかった。相対立する立場の意見をじっくり聞き、最終的な判断は視聴者一人ひとりが考えてほしい――そんな姿勢で番組に臨んでいた。
今回の旅行も、取材で見た光景がどう変化しているのか、福島の人たちの生活はどうなっているのか――そんな思いが彼を駆り立てたのではないだろうか。