東北の伝統工芸「こけし」を現代にマッチさせたら、意外なヒット商品が生まれた
2014.06.06 11:32
スマートフォンのイヤホンジャックに差し込むかわいいアクセサリーが、若い女性の間で人気を呼んでいるが、伝統工芸のこけしとコラボした「こけしイヤホンジャックアクセサリー」がいま注目を集めている。
この商品は、仙台市四郎丸在住の伝統工芸師・小笠原義雄さんが手作業で削り出し絵付けをした遠刈田系こけしの顔に、イヤホンジャック挿入部を取り付けたもの。仙台市青葉区の企業・サニーデイが企画・開発し、2013年2月からネットショップで販売している。
「東北発のコンテンツを全国に発信していきたい」と、同社代表取締役・中嶋竜大氏は話す。東北には素晴らしい伝統工芸が継承されていて、デザインも洗練されたものが多い。「現代の生活にマッチするように商品化すれば、きっとアピールするものができるはず。例えばスマホと組み合わせたらどうなるか?」と考えて生まれたのが、この商品だという。
こけしは若い女性が持つスマホと結びつき、見事に蘇ったようだ。「東北の伝統工芸の優れた作家さんたちと共に、現代の生活と融合する優れた商品を生み出していきたい」と、中嶋氏は抱負を語った。
こけしの顔は「キュートさん」と「べっぴんさん」の2種類。差込部の色は黒と透明の2種類。価格は1,100円(税込1,188円)。楽天内ショップで販売されている。