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ご神体は「空気」? 山形の不思議なお社「空気神社」の祭り

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.06.03 16:03
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自然のもの全てには神が宿っていると考える日本の神道。各地で祀られるご神体は、剣や玉、石、木、山、滝、性器をかたどった造形物などバラエティに富んでいる。

そんな日本で唯一「空気」をご神体にしている神社が山形県中央部の朝日町にある。その名も空気神社といい、2014年6月5・7・8日に空気まつりを開催する。

朝日町観光協会ウェブサイト「あさひ旅のココロ」より
朝日町観光協会ウェブサイト「あさひ旅のココロ」より

町民「そういえば、空気って祀ってなくない?」

神社が創建されたのは1989年のこと。ある町民が「日本には八百萬の神が様々あるのに空気を祀ることを忘れていた」と建立を提唱、町営の朝日山麓家族旅行村「Asahi自然観」が建設されたのを契機に誕生した。

国連環境デーである6月5日を「空気の日」と定め、5日と近い土日に空気に感謝する祭礼を催している。

ブナ林の中に神社の本殿はあるが、柱や屋根はなく床があるだけ。5メートル四方のステンレス板が鏡に見立てて置かれていて、空気を光に変えて写し出す。
その床下には深さ3メートルの地下殿があり、内部には御神体の空気が入った12個の素焼きの「かめ」が設置されている。空気の振動を音に変えることで、耳で神気を感じられる仕組みになっている。

この地下殿は年1回、空気まつりのときだけ御開帳され、地元の小学生たちによる巫女の舞の奉納も行われる。

山形県朝日町空気まつり2012 巫女の舞いと雅楽(1/2)(YouTubeより)

期間中は浮島雅楽隊の生演奏、五穀豊穣祈願祭、1組のカップルが結婚式「空気神社ウェディング」も開催される。子供向けの電動ミニSLや釣り大会、木登りツリーリングといった遊び系イベントもある。

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