千葉・野田市などが目論む壮大な「東京直結鉄道」計画は果たして実現可能か
計画路線沿線自治体は「同床異夢」!?
2014年5月7日、東京・霞が関の国交省を訪れた東京都足立区・葛飾区、埼玉県八潮市・松伏町、千葉県野田市の5自治体の首長は、太田昭宏国交相に豊洲~野田市間の延伸を実現する要望書を手渡した。
東京都東部は南北を走る路線が限られており、有楽町線延伸は地元にとっても悲願。次の答申ではぜひ優先路線に......と各自治体は働きかけを強めているが、上記のTXとの接続構想からもわかるように、東京(茶色の破線部分)と埼玉・千葉(茶色の実線部分)では同床異夢に見えて仕方がない。
先に書いたとおり東京メトロにその気がなく、やるなら第三セクター方式になるのだろう。沿線自治体は東京直結鉄道を整備した場合、建設費を30~40年で償還可能と算盤をはじく。野田市はすでに、東武アーバンパークラインの連続立体交差事業の一部を負担しているのだが......。ちなみにそのアーバンパークラインは、アーバンパークライン→スカイツリーライン(伊勢崎線)経由での東京直通電車を走らすと明言している。