千葉・野田市などが目論む壮大な「東京直結鉄道」計画は果たして実現可能か
2014.05.29 14:54
30年前から計画自体はあるものの...
東京圏の鉄道整備は「運輸政策審議会」の答申にのっとって進められる。現在は2000年1月に発表された18号の計画が進行中だが、2015年で期限を迎える。つまり2016年から新しい計画がスタートするというわけだ。この答申の上位に組み込まれる路線は国のバックアップを受けて整備が推進される。そのため各自治体からは、「路線の新設を!」「複々線化を!」といった声がひっきりなしだ。
有楽町線の野田市延伸に話を戻すと、豊洲~東陽町~住吉~四ツ木~亀有に至る新線計画が1985年発表の7号答申に盛り込まれた。18号答申では亀有からの延伸先を野田とした上で、「2015年までに整備着手することが適当である路線」と位置付けている。
しかし、民営化した東京メトロはこれ以上の新路線建設に否定的で、ご存じのとおり、先の2路線は工事着手に至っていない。