「東葛」と呼ばれる千葉県北西部の鉄道事情はひと昔前までひどいものだった。1995年の常磐線の最混雑率は247%で「殺人ラッシュ」と言ってもおかしくないレベルだ。そうした事態を改善するため2005年に開業したのが「つくばエクスプレス」(略称「TX」)。さらにJR常磐線は長編成化し、朝夕のラッシュもだいぶ改善されている。
TX同様、常磐線の混雑がピークに達していた時期に計画されながら、いまだ工事が着手されない路線がある。それは東京メトロ半蔵門線の松戸までの延伸と同有楽町線の豊洲~野田市までの延伸だ。