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坂出市で実施された最先端の災害訓練

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.05.28 17:15
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メディカルラリーという言葉をご存じだろうか。事故や災害などのシチュエーションを設定し、チームを組んだ医師や救命隊員らが、いかに適切に模擬患者を救助・治療できるかを競うコンテスト形式の訓練のことだ。

各地で開催されているが、香川県坂出市で2014年5月26日開催されたものは、ある「日本初」の取り組みが盛り込まれていた。

参加していた関係者のツイートでも紹介されているのが、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が開発した小型車載地球局と、そのシステムを通じて送信された「災害現場」での映像だ。

災害時でも高画質の動画を通信可能

東日本大震災直後、停電や混雑などの影響で、被災地では通信がつながりにくい状態が発生した。NICTではその反省から、災害が発生した場合でも、現地の状況を遠隔地の医療関係者がただちに把握できる仕組み作りに取り組んでいる。

上述の小型車載地球局は衛星と通信することで、現地で撮影した4K画質の動画を、離れた場所にも配信することができる。今回のメディカルラリーではこの小型車載地球局が初めて利用され、「災害現場」の映像を医師たちが待機する「災害本部」に中継、これを見て救命チームは、必要な装備を携えて現場に向かったという(「四国新聞」2014年5月26日付朝刊より)。

南海トラフ地震に各地で備え

発生が予測されている南海トラフ地震は、東日本大震災以上に広い範囲に被害をもたらすと見られている。その発生確率は「30年以内に、70%程度」(政府地震調査研究推進本部)。

現在、各地で対策が進められており、今回のメディカルラリーで取り入られた通信システムも、その一環だ。

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