渦中の理研ですが...巨大施設「SPring-8」はやっぱりすごかった!
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年4月28日放送で「SPring-8」について取り上げていました。
4月27日に、大型放射光施設「SPring-8(スプリングエイト)」が入場無料で一般公開され、およそ8000人の方々が訪れました。
SPring-8があるのは兵庫県佐用町、この施設については各地域から誘致合戦が多くありましたが、佐用町はもともと岩盤が強く地震が少ないということで、施設を作る場所に選ばれたとのことです。
この施設は日本だけでなく世界的にも珍しい"大型放射光"をあつかうもので、1周1.5kmある丸い形をしていて、簡単に言うと施設全体が"ものすごい顕微鏡"のようなものだそう。
この"ものすごい顕微鏡"とは「蓄積リング放射光発生装置」というもので、強い光を取り込むことでナノレベルの通常見えないものを見ることができる装置です。
わたしたちに身近なものにもSPring-8の技術が
この顕微鏡は2010年に小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った、小惑星イトカワの微粒子を分析するのに使用されました。
今回の一般公開では、イトカワの微粒子の分析結果を模型を使って来場者に紹介するコーナーもありました。
また、SPring-8の技術は、江崎グリコの初期虫歯対策ガム「POs-Ca(ポスカ)」や、ダンロップの長持ちする低燃費タイヤ「エナセーブ」などの分析に使われるなど、すでにわたしたちに身近なモノにも利用されています。
屋外にはSPring-8のグッズを売るブースもあり、せんべいやメジャー、Tシャツなどが売られていて、お客さんたちで賑わっていました。
この"世界一"で、これからもビジネスにつながる産業に結びつける研究を行っていくとのことで、これからどんな新しいモノができてわたしたちの生活を変えていくか、とっても楽しみですね。(ライター:ツカダ)