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「花子とアン」でブームの兆し、人気No.1甲州弁は「いいさよぉ」...うん、かわいい

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.04.09 19:55
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初回視聴率が関東地区で21.8%と、上々の滑り出しだったNHK連続テレビ小説「花子とアン」。ドラマの舞台は第2週から山梨県甲府から東京に移ってしまったけれども、主人公の安藤はなが成長し、故郷へ教師として戻ってくると公式サイトで予告されている。

甲府市内のぶどう園(t-mizoさん撮影、Flickerより)
Atago Grape Farm (Kofu, Yamanashi, Japan)

日本全国にご当地の魅力を知ってもらいたい甲府市は、主人公とその家族たちがしゃべっている方言について、「直撃!甲州弁アンケート」というウェブサイトを開設している。

甲府市民「やさしくて可愛い方言が好き」

「好きな甲州弁ランキング」は3月31日から実施されており、その途中結果が公表された。

77票を獲得した「いいさよぉ」が現在の1位。いいんだよ!という意味だそうで、「ほんな心配しんでいいさよぉ」は「そんなに心配しなくていいんだよ」と言い換えられる。この言葉が好きな理由として、きつい印象がある甲州弁の中で温かい感じがする、ポジティブな意味での甲州弁でぱっと思いついた、自然環境を生き抜いてきた甲州人のさりげない相互扶助が表れているといった声が寄せられている。

2位は51票の「~じゃん」。「~しようよ。~しましょう」という意味で、優しく同意を求めるような言葉で同年代から年下まで使いやすい、甲州弁の中でも珍しく響きが柔らかくて可愛いという意見があった。

3位は47票を獲得した「~ずら」。「~だよね?」という意味で用いられ、「ほぉいうこんずら?」は「そういうことだよね?」と言い換えられる。芥川龍之介の短編小説「トロッコ」にも登場する言葉だ。

4位は「ちょびちょび」。「調子にのっている様子」という意味で集まったのは42票。例えば、「今日はお食事会だからちょびちょびしちょし」を標準語に変換すると「今日はお食事会だから調子にのったらだめだよ」となる。

5位の「てっ」は、びっくりした時に出る言葉。「あまちゃん」の「じぇ」と同意語で、びっくりしたときに使われる。現在40人が投票している。

「甲州弁が好き」6割以上

ウェブサイトは「甲州弁は好き?嫌い?」についても尋ねている。「好き」と答えた人は65%で、「どちらでもない」は31.6%、「嫌い」は3.3%しかいなかった。

好きと答えた人の意見としては、県外の人からは強いイメージがあるようだけれど慣れるととても温かみや親近感がわくから、山梨が大好きだから、ださかわいいなどの声が寄せられている。

嫌いと回答した人は、上品じゃない、言葉が荒い、乱暴に聞こえるといった理由を挙げている。

甲府盆地へ下る道(Kohei Fujiiさん撮影、Flickerより)
甲府盆地へ下る

これは甲府に限った話ではないだろうが、花子とアンで描かれた明治時代の甲府の農民たちは、貧しいながらも厳しい自然の中をたくましく生きていた。方言だけ切り取れば確かにきつく感じられるけれども、甲府の景色にしっくりくる言葉はほかにないような気がする。

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