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マニアの間で今「ダムカード」が熱いらしい

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.04.02 16:38
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黒部ダムで有名な富山県。急流が多く水害に悩まされてきたことから、地元にはほかにも多くのダムがある。

そんなご当地のダムの魅力に気づいてもらおうと、県が配布を始めたのが「ダムカード」。

2014年3月26日から開始したもので、配布場所は上市川ダム(中新川郡上市町)、上市川第二ダム(同左)、和田川ダム(砺波市)、白岩川ダム(中新川郡立山町)、子撫川ダム(小矢部市)。4月下旬からは室牧ダム(富山市)、5月上旬には境川ダム(南砺市、大野郡白川村)でもそれぞれ配布する予定だ。

境川ダム(河川一等兵さん撮影、Wikimedia Commonsより)
境川ダム(河川一等兵さん撮影、Wikimedia Commonsより)

......って、ダムカードって何?

そもそもダムカードとは何か。名刺大のカードで、表面にダムの写真、裏面にダムの所在地やエピソードといった情報が記載されている。全国300カ所以上のダム所在地で配布されており、デザインとサイズは共通。現地に行けば無料でもらえるが、1人1枚なので「友人の分もください」というわけにはいかない。もちろん通信販売などは行われない。ダム愛好者であることを証明するアイテムといえる。

人気に地元もびっくり

カード目当てで全国のダムを旅する人は増えているが、当のダム管理事務所の人も驚くほどだという。

これほどまでにダムカードが人気を集めるようになった理由を考えると、ダムが自然のダイナミックさと人類の英知を同時に感じられる場所だからではないか。突如目の前に出現する巨大なコンクリートの建造物は「よくぞこんな辺鄙な場所に...」と工事に携わった人の苦労をしのばれる。ダムが受ける水圧は相当なものに違いなく、急激な水量の増加にも耐えられるよう設計した技術者の頭脳に敬服せずにはいられない。ダム湖の静寂は息をひそめる猛獣のようで、「万が一これが決壊したら...」と考えるだけでゾッとしてしまう。

もちろん、一種のトレーディングとして、マニア的な収集欲をそそるということもあるだろう。

温かくなるまでは容易に見学できなかったダムも車さえあれば容易に行ける季節が到来した。興味のある人は、今月末のゴールデンウィークに出かけてみてはいかがだろう。

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