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漁の様子をネット中継、船上食レポも 斬新な産地直送が評判

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.02.26 17:39
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魚や野菜などの旬の食材が「獲れるところ」をネットで伝え、注文者の自宅へ直送する――驚きの産地直送を実現しているのが、ショップチャンネルのネット通販企画「トルトコミテ」だ。facebookや口コミで評判が広まり、急速に顧客を増やしている。

トルトコミテのトップページ
トルトコミテのトップページ

2014年2月18日放送のニュース番組「Nスタ」(TBS系)は、トルトコミテが提携している長崎県五島列島の水産会社に同行した。

船長が食レポ「今獲れた魚はこんな味です」

「○○○○(人の名前)~しっかりせんかい!! さっささっさ、とれんけんやろ。バカタレが。巻けぇ!!」

船上で威勢よく指揮を執るイケメン男性は、「マルセイ水産」(長崎県五島市)の代表・片山さん46歳。彼は日本有数の漁場、五島列島沖で漁をしているのだ。

手打ち網の引き揚げ作業の最中、同船する五島ふくえ漁業協同組合員がデジタルカメラを取り出して、片山さんと次のようなやり取りを始めた。

「今日はどんな魚が入っていますか?」
「今日はアジですよね、アジにイカに」
「タイが入った、タイ」

2人がやっているのは「漁のライブ中継」。実際に獲れた魚を客に見せながら販売する形式をとっているので、生が基本なのだという。

組合員のカメラが次に捉えたのは、片山さんが魚の味を伝える「食事レポート」。ライブの見どころとなっている。

船にまな板を敷いて本人が直接魚をさばき、その味を伝える。

「対馬暖流があるところで、揉まれた魚が最高にうまい。北海道の魚と違う肉質をもっとるけん」

魚は船の上で組み合わされる。クロムツ、イカ、アジ、カワハギが入った「鮮魚らくらくセット」は、3990円で販売される。関西は出荷翌日、関東は出荷翌々日に届く。

究極の産地直送が受け、2012年~2013年の1年間で売上は7倍から8倍に。トルトコミテのスタッフは「鮮度に驚いたというのが一番多いですね」「食感もコリコリが残っていると言ってくれる方もいますし」と、好調の要因を語る。

神ワザ加工で鮮度を保つ

鮮度を保つため、マルセイ物産では丁寧な下処理を施している。加工工場での作業に興味をもった番組スタッフが「何やってるんですか」と片山さんに尋ねると、

「〆よ、殺し。殺しをして、今から(魚の)血ば抜くんじゃ。最後に真空パックされ、全国に出荷。刺身でもOKやし、そこまで鮮度に関してはやろうと。鮮度が保ったままの状態で届くちゅう話やね。(鮮度が)ちょうど良いときに着く状態」

マルセイ水産のウェブサイトによると、活き魚をすばやく〆めて血抜きをすることによって、臭みがなく、きれいな状態の身で保存できる。魚の死後硬直を防ぐため、「神経抜き」も施しているという。

マルセイ水産のトップページ
マルセイ水産のトップページ

注文内容に沿って梱包された鮮魚は、種類ごとに簡単な料理アドバイスが添えられて、クール宅配便で客の元へ届く。

トルトコミテは、北海道、石川、鳥取、長崎にある6漁協と提携し、このような産地直送を行っているそうだ。過去の放送内容はUstreamで見られる。

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