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あの足尾銅山にやっと緑が戻り始めているらしい

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.01.16 18:01
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栃木・日光市の足尾銅山では、明治時代に大規模な鉱毒が発生。銅の精製時に発生する亜硫酸ガスの影響で、周囲の山々は「ハゲ山」と化してしまった。荒涼とした景色を、教科書で見た人は多いだろう。

その銅山に「100万本の木を植えよう!」という官民連携の取り組みが認められ、2014年1月15日、国土交通省が発表した「手づくり郷土(ふるさと)賞」の1つに選ばれた。

毎年4月に行われる「植樹デー」の様子(足尾に緑を育てる会ウェブサイトより)
毎年4月に行われる「植樹デー」の様子(足尾に緑を育てる会ウェブサイトより)

昨年は1350人が参加、累計14万本を超える

国や自治体などの100年以上にわたる取り組みにも関わらず、銅山跡にはいまも荒廃したままの場所が少なくない。こうした状況を改善するため、地元の市民団体などが結成したNPO法人「足尾に緑を育てる会」は1996年から植樹活動を実施している。

といっても、雨などで流されやすいはげ山では、単に植えるだけでは不十分だ。そこで山肌の整備などは行政が行い、「育てる会」がボランティアを募って苗木を植える、という連携を取っている。

2013年には1350人が参加、5800本の植樹を行った。これまでの累計は14万本を超えた。小学生などへの植樹指導も行っている。2011年には日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」にも選ばれた。

現在、足尾の山々では半分ほどが、ようやくかつての緑を取り戻しているという。時間はかかるが、同会では「100万本」の植樹に向けて活動を続けるという。

足尾銅山の歴史については、震災や原発事故との関わりで、ここ数年あらためて注目が高まっている。NHKでは2014年1月18日と25日に、尾野真千子主演のドラマ「足尾から来た女」の放送を予定している。

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