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「100円商店街」人気定着 発祥は山形、大阪では130回開催

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2013.12.30 07:00
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大型ショッピング施設のオープンラッシュが続き、消費が好調といわれる大阪だが、市内に約500ある商店街の多くは、売上低下や空き店舗の増加、後継者不足などに頭を痛めている。そんな状況を打破しようと行われているのが、商店街全体をひとつの100円ショップに見立てた「100円商店街」だ。

通行量が2倍以上に増加

100円商店街は山形県新庄市の新庄南本町商店街が2004年にはじめたが、大阪ではダイエー発祥の地、旭区の「千林商店街」が最初に実施した。大阪商工会議所が後押ししていることもあって急激に増え、市内にある50商店街で計130回ほど行われた。

都島区の京橋中央商店街は、2010年4月に第1回を開催したところ通常の2.3倍に通行量が増えた。現在は年4回のペースで実施し、市内トップクラスの集客数を誇る。

京橋の100円商店街(リブ・ストリート 京橋中央商店街ブログより)
京橋の100円商店街(リブ・ストリート 京橋中央商店街ブログより)

割引クーポンで平日の集客につなげる

参加店舗の商品が全て100円になるわけではなく、それぞれが選り抜きの100円商品を用意する。普段扱っていない商品を販売しても構わない。例えば、京橋中央商店街の理事長の店はシューズショップだが、靴を100円で売るわけにはいかずジュースやおでんを売っている。一緒に割引クーポンを渡すことで平日の集客増につなげている。

100円商店街で売られる品の多くは食べ物で、損をしないよう小分けにするなどの工夫を行っているが、宣伝のため目玉商品を出血サービスで売るところもある。

効果は集客だけではない。福島区の野田新橋筋商店街では、空き店舗の前のスペースに出店した外部業者が、商店街に店を構えたこともあった。

商工会議所の流通・サービス産業部は「全国で100円商店街が最も盛んな都市は大阪ではないか」と話す。隣接する商店街が合同で開催するケースもあり、地域の盛り上げに一役買っていることは間違いないようだ。

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