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龍角散CMに「知事」出演、秋田県議会で論戦

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2013.12.25 11:57
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秋田県の知事が民間企業のテレビCMに出演したことについて、秋田県議会で知事と議員が論戦したことが報じられている。

佐竹敬久知事が出演したのは「龍角散の のどすっきり飴」のCMだ。時代劇仕立てのストーリーで、秋田藩主一門の流れを汲む知事は殿様役として登場し、ギャラは昼食の弁当1個だけだった。この出演が12月17日の県議会予算特別委員会で取り上げられた。

佐竹敬久知事(秋田県ウェブサイトより)
佐竹敬久知事(秋田県ウェブサイトより)

ある議員が「都道府県知事の企業CM出演は全国初。公務としてか、個人としてか」と質問した。これに対して知事は、(1)秋田の光景、秋田という文字を入れてもらった(2)生薬栽培など産業振興になる(3)祖先の佐竹藩の実話に基づいている-とした上で、「県のPRを全くただで全国に放送できる」と述べた。

さらに議員は、公選法(寄付の禁止)の規定を挙げ、「1社のCMに出た以上、県のPRになれば他社のCMにも出るのか」とただした。知事は「龍角散は県内企業ではないので選挙民ではない」「(同社CMは)佐竹藩との関係があり、例外中の例外」とした。

テレビ界ではモテモテの知事

テレビCMは龍角散のウェブサイトでも観ることができるが、知事が答弁したとおり出演シーンには「秋田県知事 佐竹敬久」の文字が画面右下に入っている。

龍角散は、江戸時代に秋田藩主のぜんそくを直すため、藩医が秘伝の薬を改良したのがルーツだ。そして同社は、休耕田の活性化に取り組む秋田県と提携して、県内で生薬栽培に向けた取り組みを今年から始めた。テレビCMにはそれらが巧みに盛り込まれ、秋田への理解が深まる内容になっている。

知事のテレビCMは先例があり、北海道の高橋はるみ知事が地産地消を訴える団体の依頼をうけて出演した。その後、選挙目当てのPRではないかと道議会で追及されている。佐竹知事は現在2期目。2009年の知事選は得票率47.06%で初当選し、今年3月の選挙は他に立候補する人がおらず無投票当選だった。

知事の個性的なキャラクターはネットやテレビで密かに話題になっている。情報バラエティ番組「秘密のケンミンshow」(日本テレビ系)のドラマにゲスト出演したり、猫好きっぷりがトークバラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」で取り上げられたりした。

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